犬があなたを嫌っている7つのサイン

🐾 ある日、うちの子の目が冷たくなった気がした… ～犬があなたを嫌っている7つのサイン～

ある冬の午後のことでした。湯気の立つココアを片手に、私はソファに腰掛け、いつものようにルナ――うちのビーグル犬――を呼びました。だけど、彼女はちらりともこちらを見ず、毛布の下から鼻先だけを出して動きません。

「…どうしたの？ ルナ？」

その日から、私は何かがおかしいと感じ始めました。なぜかそばに来てくれない。触れようとすると、ピクッと肩をすくめる。おやつにも喜ばない……。

そして、ふと気づいたのです。これって「犬に嫌われている」サインなのでは？と。

犬の心は言葉ではなく「態度」で語られる

犬は私たちのように言葉を使って「嫌い」「やめて」とは言いません。でも、彼らはとても正直です。気持ちが行動や表情に出てしまう生き物です。だからこそ、よく観察すれば、犬が「今どう感じているか」を知ることができるのです。

ここでは、犬があなたに対して「ちょっと距離を置きたい」と感じているときに見せる、7つのサインをご紹介します。

1. あなたに背中を向ける

犬は信頼している相手には体を預けます。もし、あなたが近づいたときに背中を向けてそっぽを向くなら、それは「今は構わないでほしい」のサインかもしれません。

2. 目を合わせようとしない

犬は目で多くを語ります。もしあなたと目が合いそうになると視線を逸らす、または目を見開いて白目（くじら目）を見せるような行動をするなら、あなたに対して不安や警戒を感じているのかもしれません。

3. 触られるのを嫌がる

撫でようとしたときに逃げる、体を強張らせる、耳を後ろに倒す。そんな反応が続くときは、あなたの触れ方にストレスを感じている可能性があります。

4. 名前を呼んでも無視する

大好きな人に名前を呼ばれると、犬はパッと反応します。でも、何度呼んでも来ない、耳すら動かさない――そんなときは、「あまり関わりたくない」と思っているサインかもしれません。

5. しっぽを振らない／下げる

しっぽをフリフリするのは嬉しい気持ちの表れ。ですが、無反応だったり、しっぽが脚の間に入っている場合は、嫌悪感や恐怖を感じていることもあります。

6. あなたが近づくとその場を離れる

ベッドで寝ている犬の横に座ろうとしたら、立ち上がって別の部屋へ行ってしまった…。これも、犬があなたとの距離をとろうとしている証拠のひとつです。

7. 唸り声や低い声を出す

これは最も強い「ノー」のサインです。愛犬があなたに唸るようになったとしたら、それは信頼関係に大きなヒビが入っているサインです。

嫌われたのではなく、「わからなくなっている」だけかもしれない

でも、どうか悲しまないでください。犬は単純に「嫌い」と思うより、「どうしていいか分からない」「安心できない」だけのことが多いのです。

たとえば、日々の忙しさでかまってあげられなかったり、無意識に大きな声で叱ってしまったり…。犬にとっては、ちょっとした違いが大きなストレスになるのです。

愛をもう一度、ゆっくりと

信頼を取り戻すには、時間と丁寧さが必要です。でも、犬は過去にこだわらず、今のあなたを見てくれる存在でもあります。

そっと隣に座って、名前を優しく呼んであげてください。静かな時間を一緒に過ごすだけでもいいのです。大好きなおやつを手渡しして、「ここにいるよ」と伝えてあげましょう。

いつか、またあのぬくもりが戻ってくるはずです。

犬との関係は、まるで静かなラブストーリーのようなもの。言葉を交わさずとも、心が通い合えば、それだけで世界が少し優しく見えるのです。

あなたの愛が、きっとまた届きますように――。